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INTERVIEW

学習メンターⓇ
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岡本さん
京都大学

勉強の面白さを体現することで、生徒もそれに気づいてくれたら

大学で勉強されていることを教えてください。
高分子物質という分野について研究しています。有機化学には色んな大きさの分子があるのですが、巨大分子と呼ばれている大きい分子が、ある状況下でどういった動きをするのか、どういった物理的性質を示すのかをプログラミングを用いて機械学習しています。
ーありがとうございます。では早速メンターに関する質問に移りたいと思います。
応募時の学習メンターのイメージと、働き始めてからメンターのイメージに変化はありましたか?
大きな変化はありませんでしたが、思っていたよりもメンターと生徒さんの間に双方向のやりとりがあると感じました。メンターから生徒さんに対しては、進捗等を気にかけて毎週会って、「どこまで進んだ?」「志望校に向けてどう?」といった声かけをしています。生徒さんからもメンターに対して「自習室に来て欲しい」「色々相談に乗って欲しい」と話しかけてくれます。こうしてお互いに信頼関係を構築することができ、すごくいいと思いました。
また、生徒さんの様子についても学校ごとに大きく違うなと思いました。黙々と自習している生徒さんが多く、わからない問題の手助けがメインの学校や、進路に悩んでいる生徒さんからの相談を受けることが多い学校、勉強習慣をつけるために一緒に勉強するスタンスの学校等、学校ごとの色の違いを大きく感じました。
普段の勤務でのこだわりや大事にしていることはありますか?
対生徒さん、対メンターともに、相手の立場になって言葉を話すようにしていますね。
対生徒さんでは、自分が何気なく言ったことでも生徒さんが気にしてしまうケースがあります。例えば、問題を教えるときに、ここはわかってるよね?といったように威圧感を与えるような受け答えをしてしまうと生徒さんは嫌だと思います。だから、ここまでわかっていないからここを求めているのだな、ということをしっかり生徒さんの立場に立って意識して、メンターが話すことがすごく大事だと思いますね。
対メンターでは、相手の立場になって物事を言うことで勤務しやすい環境になると思って心がけています。
ご自身が関わったことにより、生徒さんが成長したなと感じたエピソードを教えてください。
自分の勤務している学校では、2週間ごとに自分の担当の生徒さんと面談をするパーソナルメンターという施策があり、そこで勉強をする範囲や、勉強の仕方を設定しています。その時、設定したものを超えて倍以上のことをやってきてくれたり、それを嬉しそうに報告してくれたりするのが嬉しいと同時に生徒の成長を感じます。
生徒との関係を築くうえで、気を付けていることや心がけていることはありますか?
トモノカイの方針として、メンターは「人生の先輩」という関係です。ですが僕自身は、生徒さんとの関係はあくまでも人と人との関係であり、お互いが名前を覚えたり、質問をしたそうな表情をしている生徒さんに気づいたりして信頼関係を構築することが大事だと考えています。
僕の中の理想像として、信頼を築いたうえで、勉強のことだけでなく、生徒さんから自然と今日あったことを教えてもらえるような存在になりたいという思いがあります。自習室で生徒さんが自分から積極的に勉強ができるようになった報告をしてくれた時や、実際に問題を解けた際の表情の変化を見た時はこちらも嬉しくなるし、イベントを考えて実施した時に、来てよかった!と思ってくれるとお互いが嬉しい、となるような人と人との双方向のコミュニケーションが根底として大事だと思います。
一般的に言われる「塾」と「学習メンタープログラム」の違いは、どんなところにあるのでしょうか?
採用を始め、自習室で行うイベントやメンター同士のミーティングなど、メンターが主導で運営が行われているという点だと思います。普段現場で生徒さんと関わっているメンターが主導となっていることで、実際の勤務内容が明瞭になっていい回り方をすることもあります。
例えば、メンターが実際にシフトの調整や採用をしているのですが、学部や文理などの面で、今どういうメンターが足りていないのかを現場ベースから考えて、シフトの調整やメンターの採用ができるので、そこはすごくいい点だと思います。
今後メンターとして自分が生徒に関わったことにより、生徒にどのような変化を与えたいですか?
いい大学に行きたいという気持ちが根底にあったり、周りから勉強しなさいと言われることが少なからずあることから、勉強の義務感が生じてしまうと思います。生じた義務感に対して嫌々勉強するのではなく、自分が一緒に問題を解いたり教えたりする中で楽しく問題を解くのを生徒の目の前で実演し、勉強の面白さを体現することで、生徒もそれに気づいてくれたらいいと思います。
そして、それを周りや彼らの後輩に還元していってほしいです。
自分がよく教えている生徒が周りの友達から問題を聞かれていたことがあって、それを教える様子を見ていたことがあります。その内容が自分と一ヶ月前くらいに取り組んだ内容だったので、自分が教えたことが生徒さん同士での教え合いを通して周りに伝わっているのがすごくいいなと思いました。そういう意味でも周りと一緒に楽しんで勉強に取り組んでほしいし、勉強の広がり方として色々還元していく事が出来たらすごくいいと思います。