和田さん
東京大学
「ナナメの関係」を築くために生徒さんの話を聞く
- 学習メンターⓇプログラムに加わったのはいつごろですか?
- 大学4年の4月からです。それまで家庭教師をしていたのですが、ただ1人の生徒の成績を向上させるところにやりがいを実感することができず悩んでいました。そこに学習メンターの募集を見つけ、学校に実際に行って多くの生徒と触れ合うことができるというところに面白さを感じ、応募しました。
- 現在、学習メンターとしてどのような業務を担当されているのでしょうか。
- 学習メンターの採用活動に関わっており、応募してきた学生の方と面接をすることが多いです。メンターとしてのレギュラー勤務はしていませんが、スケジュールに余裕がある時は代講でいろいろな学校に行き、実際に生徒との交流を通して現場の空気感を採用に取り込めるようにしています。
- 実際に学習メンターとして働いてみての印象はいかがですか
- 塾講師や家庭教師のように勉強を教えることももちろんですが、進路のことなども含めた相談を受けることがあります。その場合は自分の経験を元にしたアドバイスをしながら、とても生徒と近い距離で接することができます。これは学習メンターならではのことだと思っていて、やりがいや楽しさを感じています。
- 学業との両立はどうされているんですか?
- 授業や研究室のない日はもちろん、午後だけ空いている、という日でも勤務ができるのでありがたいです。配属される学校にもよりますがシフトも柔軟に調整できますし、学業に限らず部活やサークル活動とも両立はしやすい仕事だと思います。私自身も学部生の頃はホッケー部に所属し週5日練習していましたが、問題なく両立できました。
- 中高時代の経験を活かせていると感じる部分はありますか
- 受験勉強の中で得た知識はもちろん、自分が当時どのような考えを持って勉強していたか、という話は生徒にも受けがいいと感じています。また中高に限らず大学に入ってからの話も、生徒が将来を考える上での助けになると思います。学習メンターは大学時代も含めて、自分の経験を大いに活かせる仕事だと思っています。
- 生徒さんとの関係を築く上でどんなことに気をつけていますか?
- 勤務に入ってすぐの頃は、自分の経験を伝えようとするあまり、一方的に話をしてしまうことが多く、生徒の気持ちを汲み取ることができていませんでした。勤務を重ねるうちに、どんな些細なことでも生徒に寄り添いながら、しっかりと相手の話を聞くことを大事にするようにしました。「ナナメの関係」を築く上では欠かせない要素だったと今になって思います。
- どんな人に学習メンターになって欲しいですか?
- 生徒に寄り添う気持ちがあることは前提ですが、それに加えて自分の夢があり、それに向かって努力を続けている人にはぜひメンターになってもらいたいと思います。採用をしていると、このような方は明確なロールモデルになってもらえると思って、期待してしまいます。ただ、自分の夢がまだない、という人も、目の前のことに真剣に取り組んでいることがアピール材料になるので、ためらわず応募していただければと思います。