黄さん
早稲田大学
学習メンターほど可能性が溢れた仕事はない
- 学習メンターⓇプログラムに加わったのはいつごろですか?
- 2019年9月です。学習メンタープログラムに参与させていただく前に働いていた塾講師としての仕事に違和感を感じるようになり、辞職を考え始めた頃にt-newsで学習メンターのことを知り、応募を決めました。
塾講師の科目を教えること、受験に合格させることが主軸となっている点が私個人としてはずれを感じる点であり、もっと受験だけでなく、生徒個々に人として向き合って、勉強に関係あることもないこともたくさん喋りながら将来のことを一緒に考えていきたいと思っていた私にとって、科目指導がメインではない!という学習メンターの仕事はとても魅力的に映りました! - 現在、学習メンターとしてどのような業務を担当されているのでしょうか?
- 現在は2つの学校でリーダーメンターを務めています!
現場での教科質問に答えたり、生徒とたくさんコミュニケーションを取りながら、一緒にテストに向けて計画を立てたりすることもしますが、同時にどうしたら一緒に働くメンターが心地よく仕事をすることができるかを考えるのもリーダーの仕事だと思っています。
今、リーダーとしての目標は「生徒の満足度アンケートにできるだけ多くのメンターの名前をあげてもらうこと」です。
そのために、それぞれのメンターの方の強みや良さを引き出し、どうしたら生徒のためになるプログラムを、メンターの意欲と結びつけながら運営することができるか、日々ミーティングを重ねたり、現場で実践し、振り返りをしてはまた改善したり・・・
いろいろ試行錯誤している日々です。「2校のリーダー大変じゃないですか?」と聞かれることもありますが、メンターという仕事が好きで仕方ない私にとっては2校兼任して熱量のバランスが取れているくらいです!笑 - 実際に学習メンターとして働いてみての印象はいかがですか?
- 学習メンターになってから良いことしかない!と言えば嘘になってしまいます、笑
プログラム運営する中で、葛藤したことも、リーダーとして自分の立場と行動を考え直すこともあります。それでも私がずっとメンターでい続けることにこだわりを持っているのは、学習メンターほど可能性が溢れた仕事はないと思っているからです。
大学生が学校という現場に出て、直接中高生と接し、目の前の生徒と真剣に向き合い、その子のために自分は何ができるか、何が伝えられるか考える機会は、他の仕事にはないのではないでしょうか!
いろいろな生徒やメンター同士と関わっていると、自分自身の成長や発見も多くあります。生徒のために何かしようという私たちですが、逆に私たちの方が生徒から学んでいることや考えさせてもらうこともたくさんあります。その度にこの仕事や人同士のコミュニケーションによって発展していくあらゆる可能性を感じます。 - 学習メンターとして働いていて嬉しかったエピソードを教えてください!
- 生徒からの「メンターさんの自習室があるから学校来てます!」という声です。とある高校1年生が言ってくれた言葉で、その生徒さんは部活も一生懸命頑張っている子ですが、「もし部活中にメンターさんに呼ばれたら部活放ってでも自習室行きます!」と言ってくれたことがあるくらいです。笑
それはメンターの存在が彼にとって学校に来る意欲や居場所になり得ていることを感じさせてくれる言葉で、とても嬉しく思いました。その子は元々自習室に来室し始めた頃は、英語も数学も苦手意識を持っていましたが、自習室に毎日必ず来室し、メンターと一緒に勉強する中で、テスト前には他の生徒さんに「数学教えてやるよ!」と言ってくれるほど自信をつけてくれていました!
他にも中学生の時からずっと見てきている高校1年生が何人かいて、その生徒さんには「トモノカイの自習室こないと、仮病で早退した時みたいな罪悪感あるんだよね、」と言われたことも嬉しかったです!
他にはメンター同士でも自分の企画したプログラムを褒めていただけたり、自分のいないところでもありがたい声かけをしていただいていると他のメンターさんから聞いたり、MVMの際にはいろいろなメンターさんから「メール見たよ!おめでとう!」と声かけていただいたりして、本当に温かい環境だなと感じています...!!
※MVM…Most Valuable Mentorの略。月に1回最も活躍されたメンターをメールにて紹介していました - 生徒さんとの関係を築く上でどんなことに気をつけていますか?
- 生徒さんとの関係性で私が1番大切にしていることは「一緒に」頑張ろうということを伝えることです!たくさんの生徒と接してきた中で、気をつけていることはたくさんあるのですが、どんな場面でも大事にしているのはこのポイントかなと思います。
生徒さんの中には大学名を聞いただけで、「その大学に行っている人は自分たちとはレベルが違うよね」というニュアンスの話をする子もいるのですが、決して何かの才能に秀でていないと大学生になれないことは全くないです!
私も受験期は、高3の2月時点で早稲田の世界史の過去問4割ほどしか取れませんでした。笑
7割ないと落ちると言われ、学校の世界史の先生と毎日もがいた結果、本番8.5割とって合格をいただいた経験があります。私もその先生いなかったら今頃早大生ではいられなかったなと思うので、そのような自分の経験も伝えつつ、目の前の生徒さんには私も一緒にこの課題頑張るからテスト乗り越えよう!や一緒にこの問題やってみよう!という伝え方を必ずします。
私から生徒さん、そして一緒に働くメンターさんにも伝えたいことは「自分が頑張っていることを見てくれている人は必ずいる」ということです。この言葉を大事に思っているからこそ生徒さんを応援するだけというより、生徒さんに寄り添い、同じ目線で考え、伴走していくような存在であり続けることを大事にしています。 - 今後の抱負を教えてください
- リーダーとしての目標のお話もしましたが、今は現場で働くメンターの1人として生徒の目指す目標達成に向けてどのようなアプローチができるか常に考え続けていたいです。ただ、生徒さんのためになることも考えながら、リーダーとしての観点から一緒に働くメンターさんがどうしたら働きやすいか、どうしたらその人の強みや良さが活かされるようなプログラム運営が可能になるかも考え続け、さらに実践し続けたいと思っています!
そして、学年が上がっても、メンター歴が長くなっても、常に「普通の人」でありたいです!笑 メンターからも生徒からも接しやすい人で、一緒にいると気持ちが明るくなる!と言われるような、、太陽のような人になりたいなと思っています! - どんな人に学習メンターになって欲しいですか?
- 「人と話すのが好き!」「自分の経験を後輩に伝えたい!」そんな思いのある方に学習メンターになっていただけたらと思っています!生徒対応の力や現場での動きはお仕事についていただいた後からでも徐々に身につけていけます。だからこそ中高生と関わることや自らの経験や強みを生かすことへの熱い思いがある方であると一緒に勤務させていただくのが楽しみになります! もちろん今は分からなくても、一緒に学習メンターの可能性を広げられたらと思っています!ぜひお待ちしています〜!